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家庭で減災対策

はじめよう、家族で減災対策

東日本大震災では、マグニチュード9.0を記録し、非常に大きな揺れと巨大な津波によって、多くの尊い命が失われ、多くの方が被災しました。
これまでの地震対策では、被害をゼロにする「防災」が長く叫ばれてきました。しかし、阪神・淡路大震災や東日本大震災を経験した後、一人一人の日頃からの備えや心構えが被害を最小限に減らすという「減災」の考え方と、それに基づく行動がより重要になってきました。
いざ地震が起きた時、できる限り被害を少なくするために、自分自身や地域・組織でできる減災対策を立てておきましょう。

●災害時に必要な3つの役割「自助」「共助」「公助」

東日本大震災では、多くの人が災害時における個々の役割の大切さを学びました。
大規模な災害の発生直後には「公助」は期待できません。行動の基本は「自助」「共助」を中心に考えることが必要です。

「自 助」
「自分の命は自分で守る」。全ての人が自分の身を守るために全力を尽くさなければなりません。まず、自分がケガをせずに生き残ることが基本です。

「共 助」
ケガをせず生き残れたら、「家族と近所の人たちと助け合う」「地域の安全はみんなで守る」。自主防災組織のような地域コミュニティを中心とした単位で、助け合いましょう。

「公 助」
「国や自治体、防災機関などによる救助・災害支援活動」。災害の規模が大きくなるほど公助による住民への迅速な援助は期待できません。効果的な公助の展開には発災後1週間はかかると考えておく必要があります。

●地域で実践、防災訓練

減災対策の知識を「まなぶ」だけでは、いざという時に行動に移せません。日頃から減災・防災に関する研修や訓練に参加して体験することが大切です。

地域の防災訓練で①②③を繰り返し行うことによって、速やかに行動することができます。
「日頃やっていないことは災害時に実行できない」のです。

 

家族で開こう減災会議

地震が起きた時の出火防止や初期消火などの家族の役割分担、避難方法、家族が離ればなれになった場合の連絡方法と集合場 所などを決めておきます。また、各人がどのような注意のもとに行動すればよいか、よく話し合いましょう。

●避難場所・連絡方法の確認を

地震がおさまっても火災や家屋倒壊の危険がある場合や、区市町村などから避難指示が出た時は、指定された場所(公園・広場な ど)に避難します。
近所の人が集まって被害状況を確認したり、避難場所へ行くために一時的に集まる「一時(いっとき)集合場所」と、火災などから身を守るための「(広域)避難場所」があります。もしも自宅の倒壊や焼失などで生活できなくなった場合には、しばらくの間「避難所」で生活します。
安全に避難するために、普段から周辺の地理や地形を知り、万一の時にどのように行動するかを話し合いましょう。災害時の状況を想像しながら、実際に歩いて確かめておくと安心です。


●役割分担を明確に

以下のことを確認しましょう。
  • ハザードマップを確認したか。
  • 家の中でどこが一番安全か。
  • 避難場所、避難経路はどこか。
  • 乳幼児や高齢者、病人、障がい者といった、介助が必要な人の避難は誰が世話をするか。
  • 避難する時は、誰が何を持ち出すか。
    非常持ち出し袋はどこに置くか。
  • 離れている場合の連絡方法や集合場所。

昼と夜、平日と休日など、家族の状況に応じて、みんなの役割分担を決めておくとよいでしょう。また、救急医薬品や消火器具、火気などの点検も分担して、一人一人が自覚と責任を持ちましょう。

 

すぐできる住まいの減災対策

●頭上に注意!

室内では、家具が倒れたり、物が落ちてきたりします。また火災の危険もあります。家具の配置や収納の仕方を工夫し、転倒や落下の防止対策を行いましょう。
家の中でいつもいる場所にタンスなどが倒れないよう、家具の配置や向きを工夫しましょう。特に、寝ている時に頭上に物が落ちてくると危険です。
また、建物が倒壊した場合を考えて、上の階には重いものを置かないようにしましょう。

●家の中のチェックポイント

以下のことに注意しましょう。
  • ガラス製品などの危険物は、高いところに置かない。
  • 重いものは下のほうに収納して重心を低くする。
  • 高いところに置いたものは、落ちてこない工夫をする。
  • 燃えやすいものは、火を使うそばに置かない。
  • タンスや本棚などは、倒れにくいように、家具転倒防止金具などで固定する。
  • テレビや冷蔵庫などの大型電気製品、ピアノなども転倒防止の工夫をする。
  • 食器棚やガラスケースには、ガラス飛散防止フィルムを張る。
  • 戸棚の開き扉には掛け金などをつけて、勝手に扉が開かないようにする。
  • 寝室には、なるべく家具を置かない。

 

準備しておくものは?

災害後の救助や救援物資の到着までに、最低限必要なものを準備しましょう。「非常持ち出し品(一次持ち出し品)」「非常備蓄品(二次持ち出し品)」「防災準備品」の3つに分けて用意します。
下のイラストを参考に、自分や家族の状況に応じて必要なものを選びましょう。 特に、高齢者は避難する時、老眼鏡と入れ歯を忘れないようにしましょう。コンパクトにまとめる工夫をすることも大切です。

●非常持ち出し品(一次持ち出し品)

避難時に持ち出すものは、リュックサックなどにまとめておきます。重くならないように、必要最低限のものを選びます。貴重品は身につけ、それ以外のものは背負えるようにします。
また、日頃から懐中電灯や笛などを枕もと に置いておきましょう。


●非常備蓄品(二次持ち出し品)

地震後の生活を支えるものを自宅や物置、車などに用意しておきましょう。万一、閉じ込められた場合に救助を待つまでの間や、避難生活を少しでも快適に過ごすために役立ちます。


●必ず点検・見直しを

準備しただけで安心してはいけません。いざという時、役に立つように、定期的な点検、交換、見直しが必要です。
  • 食品や飲料水が傷んだり、期限が切れていないか。
  • 道具類は万全の状態か。
  • 電池、燃料などの予備はあるか。
  • 家族の現状に合ったものか。
 

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